top of page
bg_PageTitle.jpg

​お知らせ

百日咳について

【概要】百日咳は、百日咳菌を原因とし痙攣性の咳発作を特徴とします。感染経路は鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染と接触感染で感染力が強いとされています。

【潜伏期、症状】潜伏期間が7~10日程度、症状は咳が激しくなるカタル期、特徴的なせきや呼吸音が見られる痙咳期を経て回復期に至る。

【国内の発生状況】は2022年494例、2023年1000例、2024年4054例で2025年は21週ですでに22531例を超えている.2018年以降、同時期で最多を記録している。

【診断】抗体検出による診断がほとんどであったが、近年遺伝子検出による診断が増えている。当院でも百日咳PCR,多検出PCR検査で診断できた症例もかなりあります。血液検査でPT-IgG抗体、百日咳IgM抗体、IgA抗体などがありますが判断がなかなか難しいです。

【治療】マクロライド系抗生物質を使用します。約5日間服用することで排菌がなくなると言われています。ただ咳嗽はなかなかか改善せず、鎮咳去痰剤、気管支拡張薬、漢方薬などを使用しますが、著効する薬はないのが現状です。


【外来での印象】たくさんの咳嗽患者さんがある中で百日咳と診断するのはなかなか難しいです。どういうふうに診断しているかと言えば

1.外来で一番多い咳嗽は、咳喘息ですので喘息が否定できる。

2.発熱がない。百日咳はあまり熱は出ません。

3.咳嗽発症後2~3週間くらいまでであれば、PCR検査でチェックする。これで陽性であれば診断できるのですが、なかなか難しいです。血液検査は、境界域の事も多く判断が難しいです。


簡単にまとめましたが、詳しい事が知りたい方は外来にいらしてください。

ただ、昨年来百日咳はとても多い印象です。



 
 
 

Comments


bottom of page